
泉市長が令和3年8月臨時会を招集して提案された市民全員に5千円のサポート利用券を配付する「市民全員・飲食店サポート事業」の費用17億1、500万円を計上する令和3年度一般会計補正予算(第5号)案について、本市議会は継続審査の議決を行いました。事業実施を急ぐ必要性や事務の委託方法への疑義、配付方法と費用についての検討、対象店舗の拡大など制度設計にもう少し時間をかけて精査するべきとの結論に至り、閉会中に継続審査するとしたもので、故意に議決を先送りし議決しないと意思表明したことはありません。
地方自治法第179条第1項には、市長が専決処分できる場合を規定していますが、今回、泉市長が閉会という一事をもって市議会の議決が得られないと即断し、継続審査の議決直後の同日に、あえて専決処分したことは、同法のいずれの要件にも該当しない違法な処分と言われても過言ではなく、議会を軽視するものであり非常に残念です。
本市議会においては、昨年度より新型コロナウイルス対応にあたり、市長からの臨時の議会招集にも随時対応し、必要な予算審議等について、その都度議論を行ったうえで議決し、迅速な施策実施に市と一丸となって取り組んできました。
市長は、事あるごとに、議会と市長部局は車の両輪であり、議会と真摯に議論を重ねていきたいと述べています。我々は、二元代表制のもと、互いの立場を尊重しながら市民の負託に応え市政の発展に尽くすことが求められています。ついては、予算案等、市政にかかわる重要案件については、意思決定機関である市議会において、慎重な議論を尽くした上で決定されなければならないとの立場から、議会の審議過程を十分考慮し、結論を出していくという真摯な姿勢で臨んでいただくよう望むものです。 泉市長におかれましては、委員会審査で出された疑義に対し委員の理解を得られるよう努めるとともに、委員からの意見を尊重し、今後の市政運営において十分にご配慮いただくよう求めます。

2021年(令和3年)8月19日
明石市長 泉 房 穂 様
明石市議会議長 榎 本 和 夫
明石市議会副議長 国 出 拓 志
自民党 真誠会幹事長 三 好 宏
公明党幹事長 梅 田 宏 希
明石かがやきネット幹事長 竹 内 きよ子
スマイル会幹事長 家根谷 敦 子
フォーラム明石幹事長 宮 坂 祐 太
大路会幹事長 出 雲 晶 三
未来明石幹事長 大 西 洋 紀
かけはしSDGs幹事長 丸 谷 聡 子
泉市長が行った専決処分についての意見表明を別紙のとおり提出する。
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泉市長が行った専決処分についての意見表明
泉市長が令和3年8月臨時会を招集して提案された市民全員に5千円のサポート利用券を配付する「市民全員・飲食店サポート事業」の費用17億1,500万円を計上する令和3年度一般会計補正予算(第5号)案について、本市議会は継続審査の議決を行いました。事業実施を急ぐ必要性や事務の委託方法への疑義、配付方法と費用についての検討、対象店舗の拡大など制度設計にもう少し時間をかけて精査するべきとの結論に至り、閉会中に継続審査するとしたもので、故意に議決を先送りし議決しないと意思表明したことはありません。
地方自治法第179条第1項には、市長が専決処分できる場合を規定していますが、今回、泉市長が閉会という一事をもって市議会の議決が得られないと即断し、継続審査の議決直後の同日に、あえて専決処分したことは、同法のいずれの要件にも該当しない違法な処分と言われても過言ではなく、議会を軽視するものであり非常に残念です。
本市議会においては、昨年度より新型コロナウイルス対応に当たり、市長からの臨時の議会招集にも随時対応し、必要な予算審議等について、その都度議論を行ったうえで議決し、迅速な施策実施に市と一丸となって取り組んできました。
市長は、事あるごとに、議会と市長部局は車の両輪であり、議会と真摯に議論を重ねていきたいと述べています。我々は、二元代表制のもと、互いの立場を尊重しながら市民の負託に応え市政の発展に尽くすことが求められています。ついては、予算案等、市政にかかわる重要案件については、意思決定機関である市議会において、慎重な議論を尽くした上で決定されなければならないとの立場から、議会の審議過程を十分考慮し、結論を出していくという真摯な姿勢で臨んでいただくよう望むものです。
泉市長におかれましては、委員会審査で出された疑義に対し委員の理解を得られるよう努めるとともに、委員からの意見を尊重し、今後の市政運営において十分にご配慮いただくよう求めます。
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